画面のサイズ変更と解像度 |
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PhotoEditorで一番の難関はサイズ変更のところです。 それには解像度が絡んでいるからです。この概念が分からないと、なかなか解決しません。難しい解像度ではありますが、出来るだけ分かり易く解きほぐして見たいと思います。 |
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(1)インチとセンチ サイズ変更を選択すると、次のダイアログが出て来ます。 |
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1インチは2.54センチなので、インチをセンチに変換するときは 13.33X2.54=33.86の計算から求まります。(上図の幅の所) |
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(2)ピクセル |
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単位をピクセルに変更して見ます。 すると1280になりました。 パソコンはどんな計算をして、いるのでしょうか。 これらの数値をもとに割り算をして見ます。 1280/13.33=96 ピクセルをインチで割ったのですから、 |
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単位はpix/inchとなります。 pixは色の情報を含んだ単位ですが、印刷では単に点のdotが使われます。 そこで印刷では96dpi(dot/inch)となります。1インチ当たり96個の点を打って行くと、13.33インチ(33.86センチ)になると言うわけです(96X13.33=1280)。これはA4サイズをはみ出してしまいます。それではこまると言う訳でPhotoEditorでは自動でA4サイズに収めてくれます。もしこれが自動で行われなければ、画像の一部しか印刷されません。
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もちろん手動で解像度を変更してやることも出来ます。 「ファイル/プロパティ」に解像度と言うのがあります。 |
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ここでようやく計算のもとになった数値が出て来ました。 解像度96と言う数値がそうです。 |
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例えば解像度を300にして見ます。 |
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4.27インチになりました。センチに直すと、10.8cmです。大分ハガキサイズの寸法に近くなって来ました。 これだとかなり高密度に印刷するので、輪郭がはっきりしているはずです。
でもこんな風に計算するのは大変なので、ソフトに任せます。それでも十分の画質が得られます。私の実験ではほとんど見分けが付きませんでした。
ハガキだからサイズを小さくしなければならないと思い、解像度は96のままで、サイズ変更をするとピクセル数が少なくなって、画質が落ちてしまいます。
問題はメールで送るときです。画像モニターは印刷と比較すると元々目が粗いので、ピクセル数を少なくしても、それほど画質が落ちたとは感じません。 そこで適当な数値、300pix(横)にします。これは一般的なモニター画面(1024pix)の3分の1の大きさです。500pixだと約半分の大きさになります。 もちろんそんな事をしないでも、メールソフト上でサイズを縮小して送ることも出来ます。 でもそれは1280pix全ての情報を相手に送ってから相手のソフトがそれを小さくしていると言うことです。 |
1280pix全ての情報を送るのには時間がかかります。 それが300pixだと約4分の1で済みます。 これがPhotoEditorなどでサイズ変更してから送る大きな理由です。
どうしても大きな画面サイズで送りたい時はjpgの圧縮率を変える等の工夫をして情報量(KB)の部分を出来るだけ小さくしてから送ります。
まとめますと、サイズ変更で ●インチとセンチは印刷の時、ピクセルはメールの時に関係した言葉。でも印刷はソフトにお任せと覚えます。 ●メールの文章中に画像を入れて送る時はPhotoEditorでサイズ変更(300pix〜400pix)します。 但しこれはあくまでモニター画面上での話。 もし送り先の相手が綺麗に印刷したい時はそれに見合った工夫が必要です。 ●自分のプリンタで印刷する時はそのままサイズ変更なしで印刷 とすれば大抵の場合に適合します。 |
補足 |
PhotoEditorの解像度はどう決定されるか。 |
●jpg(jpeg)に解像度情報がある画像の場合は、その解像度がプロパティに表示される。 ●PhotoEditorはクリップボードにコピーするとき、解像度情報を送らない。 従って、プロパティで300dpiの解像度とあっても、96dpi(Windows初期値)になってしまう。 ●解像度情報付きでクリップボードに送り(別なソフトで)、PhotoEditorで貼り付けたとき、解像度情報も付いてくる。 ●解像度情報の無い、画像を読み込んだ時は、300dpiになる。 ●解像度情報付きで保存できる。 (2003/9/28追記) |